コード - 7thコード①

7thコードの概念と代表的な4種類の7thコードを学びます。

1. 7thコードとは?

7thコードはトライアドに7度の音を加えて、より豊かな響きを持つコードです。ポップスやジャズなど様々なジャンルで、トライアドだけでは音の厚みが足りないため、7thコードや後に学ぶテンションを加えた形で使われることが一般的です。

代表的な7thコードにはメジャー7thコードやマイナー7thコードがあり、それぞれ固有の音程構造と音色の特徴を持ち、楽曲に多彩な音楽的表情を加えます。

代表的な4種類の7thコードの例

(コードをクリックしてサウンドを確認してください!)

これら4種類は一般的に最もよく使われる7thコードで、正確な名称は以下の通りです。

  • メジャー7thコード (Major 7th Chord)
  • ドミナント7thコード (Dominant 7th Chord)
  • マイナー7thコード (Minor 7th Chord)
  • ハーフディミニッシュ7thコード (Half-Diminished 7th Chord)

他にもディミニッシュ7thやマイナー・メジャー7thなど多様な7thコードがありますが、本章ではこれら4種類を一つずつ詳しく見ていきます。

2. メジャー7thコード (Major 7th Chord)

メジャー7thコードはメジャートライアドに長7度の音程を加えたコードで、ルート、長3度、完全5度、長7度で構成されます。例えばCメジャー7thはC(ルート)、E(長3度)、G(完全5度)、B(長7度)で成り立ちます。

Cメジャー7thは一般的に「Cメジャーセブン」と呼ばれ、譜面ではC Major7、Cmaj7、CM7、C△7などと表記されます。ポップス譜ではCM7が多く使われ、ジャズ譜ではC△7(またはC△)がよく使われます。

メジャー7thコードは澄んだ柔らかい音色で、洗練されて落ち着いた雰囲気を作り出します。夢幻的で高級感のあるムードを演出するのに効果的です。

ルート(Root)を選んで、メジャー7thコードの構成音とサウンドを確認しましょう!

3. ドミナント7thコード (Dominant 7th Chord)

ドミナント7thコードはメジャートライアドに短7度の音程を加えたコードで、ルート、長3度、完全5度、短7度で構成されます。例えばCドミナント7thはC(ルート)、E(長3度)、G(完全5度)、B♭(短7度)で成り立ちます。

Cドミナント7thは一般的に「Cドミナントセブン」または単に「Cセブン」と呼ばれ、譜面では通常C7と表記されます。

ドミナント7thコードは緊張感があり力強い印象を持ち、トニックコードへの解決を促す性質があります。

ルート(Root)を選んで、ドミナント7thコードの構成音とサウンドを確認しましょう!

4. マイナー7thコード (Minor 7th Chord)

マイナー7thコードはマイナートライアドに短7度の音程を加えたコードで、ルート、短3度、完全5度、短7度で構成されます。例えばAマイナー7thはA(ルート)、C(短3度)、E(完全5度)、G(短7度)で成り立ちます。

Aマイナー7thは一般的に「Aマイナーセブン」と呼ばれ、譜面ではAm7、A-7、Amin7などと表記されます。

マイナー7thコードは落ち着いて柔らかく感情的な響きを持ち、繊細で深みのある雰囲気を作り出します。

ルート(Root)を選んで、マイナー7thコードの構成音とサウンドを確認しましょう!

5. ハーフディミニッシュ7thコード (Half-Diminished 7th Chord)

ハーフディミニッシュ7thコードはディミニッシュトライアドに短7度の音程を加えたコードで、ルート、短3度、減5度、短7度で構成されます。例えばBハーフディミニッシュ7thはB(ルート)、D(短3度)、F(減5度)、A(短7度)で成り立ちます。

Bハーフディミニッシュ7thは「Bハーフディミニッシュセブン」とも呼ばれますが、実際には「Bマイナーセブンフラットファイブ」として知られることが多いです。譜面表記はポップスなどではBm7♭5が一般的で、ジャズではBø7やBøが使われることも多いです。

ハーフディミニッシュ7thコードは不安定で神秘的な響きを持ち、緊張感の中に滑らかなつながりを作り、楽曲展開に独特の色彩を加えます。

ルート(Root)を選んで、ハーフディミニッシュ7thコードの構成音とサウンドを確認しましょう!